フリーエンジニアが語るプロジェクトリーダーの条件

プロジェクトリーダーに求められる役割とは?プロジェクトマネージャーとの違いも含めてご紹介

プロジェクトリーダーの仕事内容

言葉だけを比べると、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは、どちらがどんな役割を担っているのか、受け取る人によって異なることになりかねません。実際にも、ある企業ではプロジェクトマネージャーが存在するもののプロジェクトリーダーは存在しなかったり、あるいはその逆であったり、またプロジェクトマネージャーの下にプロジェクトリーダーがサブとして位置づけられていたり、はたまたその逆であったり、と言葉のイメージがやや先行気味である印象は否めません。 プロジェクトリーダーの仕事内容

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プロジェクトマネジメント自体が、変化していますよね?

そもそもプロジェクトマネジメントという概念も、1970年代ごろから徐々に社会に浸透してきたのであり、この頃からプロジェクトマネージャーという名称が使われ始めています。プロジェクトマネジメントというのも当初は、建設業界やソフトウェア業界において、複雑かつ困難な大規模プロジェクトを無事に完遂させるためには強力な統制が必要であり、従ってプロジェクトマネージャーに絶大な権限を与えて、これを実現しようというものでした。しかし1990年代に入ると、プロジェクト自体が多様化します。この頃には多くの産業で様々なプロジェクトが展開しており、柔軟性を必要とする小規模なプロジェクトも次々と生まれます。従前の強力な統制よりは、むしろ個々人の自発性を引き出して成果を追求することになり、ここでリーダーシップによってプロジェクトをけん引するという役割をプロジェクトリーダーに期待するようになるのです。従ってプロジェクトリーダーはあくまで自らの専門性を後ろ盾にプロジェクトの重要な意思決定に携わる一方で、プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体を、一体として円滑に運営しながら複合的なメンバー間の調整や橋渡し役としての役割を担うという分化が認められるようになります。

ITエンジニアの目指すプロジェクトリーダーの姿とは?

ことIT分野に限っても、プロジェクトマネージャーの下に複数のプロジェクトリーダーが並び立つという組織図は珍しくありません。プロジェクトリーダーがメンバーの自発的な活動を促すように、あるいは共に仕事をこなしつつリーダーシップを発揮することで、プロジェクトマネージャーは経営的視点に立って計画を立案し、自ら選んだメンバーによって無事プロジェクトが完成するまで調整役に徹することが可能になります。また一面、プロジェクトリーダーが特に組織上の権限を与えられた存在ではないのに対して、プロジェクトマネージャーはれっきとした組織上の権限によってリーダーを含むメンバー全体を統括します。そしてIT分野における開発プロジェクトでは、技術的水準を引き上げる技術リーダーや、開発プロセスを機動的に動かす開発リーダーというように、業務においてリーダーシップを発揮する役割が求められています。

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