フリーエンジニアが語るプロジェクトリーダーの条件

チームを効率よく動かすことがプロジェクトリーダーの課題です

プロジェクトリーダーがチームを効率よく動かすためのポイント

新しいプロジェクトで新人がリーダーに抜擢された場合には必ず失敗する可能性というものを考えておく必要があります。上手に人を動かす事でチームが効率よく動かすことができます。 プロジェクトリーダーがチームを効率よく動かすためのポイント

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新人リーダーに役立つチームを上手に動かすポイントを教えてください

(1)自分を基準にしてはいけません
リーダーとなる人はその多くがプログラミングなどの作業が早く、言わば仕事が出来る人間が選ばれる事が多いのですが、メンバーの作業に対して「遅い」等の不満を口に出してはいけません。メンバーの士気は下がり、チームとして上手く機能しなくなります。自分を基準に考えるのではなく、あくまでもチームを動かすという事に考えを切り替える事が大切になります。

(2)チームに対する説明意識を高めましょう
プロジェクトを進める上では、チームメンバーに対していかに具体的な説明をするかが重要なポイントになります。自分が理解していてもメンバーの理解が中途半端ではプロジェクト自体が上手くいきません。言わなくてもわかるだろうと割愛すると、ズレが生じてきます。自分ではしつこいと思う位、細かい所まで説明を心掛ける事が大切です。

(3)メンバーを信じる事が大切です
メンバーの様子を見て、自分の仕事の効率ならばもっと・・・という風に考えてしまう場面も出てきてしまうと思います。しかし、そういったプレイングマネージャー的な事を最初からやってしまうと、チームにもプロジェクトの進行自体にも影響が出る場合があります。チームの活動が安定するまでは、プレイヤーとしての自分は控えるという意識を持つ事も大切な役目になります。

(4)少し先を見た行動をとりましょう
プロジェクトリーダーとしてある程度の経験を積むと、周りも良く見えるようになり、先を読んだ行動をする事が出来るようになります。最初は見える範囲が狭いかもしれませんが、将来的にも繋がる事ですので、少し先を見た行動を心がけてみてください。その繰り返しによってリスクをおさえ、チームの活動も上手く進められる事に繋がります。

(5)本質を忘れない事が大切です
新人リーダーに多いのは、進捗状況などの数字にこだわりすぎてしまう事です。もちろん数字も大事です。それは違いありませんが、プロジェクトを進めていく上での多少の数字の差異は出て当たり前のものなのです。これにこだわりすぎてしまうと、プロジェクト自体の問題が無いかどうか等の本質が見えなくなる場合が多いので注意が必要です。

(6)自分一人ではなく経験ある人を使いましょう
リーダーになりたての頃は、どうしても肩肘を張りがちになりますが、そんな時こそステークホルダーの調整に苦労すると思って間違いありません。しかもクライアントと上司が自分の直属ではない場合は、さらに問題が大きくなりがちです。そんな時には経験ある先輩などの力を借りるという事も重要です。色々な経験をもつ人を上手く使っていくと、リーダーとしての仕事もとても楽しくなってきますので先輩等を組み込んだ顧客対応などを考える事が大事になります。誰の力を使えばスムーズにことが進むのかを考えるのもリーダーの仕事です。

(7)弱気にならず自分で判断しましょう
失敗を恐れ、何でも前のリーダーに聞こうとする新人リーダーを時々見かけます。しかしこれは、チームメンバーの不信を招き、いつまでも信用を築くことができません。最初から自分で判断する事は難しいですが、なるべく早期に自分での判断を大事にする事がリーダーとしての役割になってきます。自信を持って取り組む姿勢にメンバーが安心してついてくるようになります。

(8)独りよがりに注意しましょう
上記の逆のパターンですが、チームを任せられたことによる気負いから、人に聞く事が出来ない場合も増えてきます。リーダーとしての余計なプライドが邪魔をするケースです。どんなベテランでも、仕事が出来る人はみな相談というものを大事にします。一人よがりでは良いアイデアも浮かばない事も多く、人に相談したからこそ最良の結果に繋がる事も多いということを忘れないようにしましょう。

(9)自分のカラーを押し付けてはいけません
過去に自分が行ったものを現在のチームでもやりたくなるのは当然の考えだと思いますが、それをするのはメンバーの技量的なものを把握出来るようになってからでも遅くありません。チームの安定を最優先に考え、自分のカラーを出すタイミングを見計らいましょう。

(10)基本的な法律は抑えておきましょう
チームを組む場合、請負や派遣が入り混じる場合がとても多くなってきます。その構成が複雑になればなるほど派遣法の違反などを見過ごしてしまうリスクにつながります。既存のものではない新しい試みなどを試す場合においてもきちんとした基本程度の法律関係は抑えておく事が大切ですし、心配であれば法務などに確認する事も必要です。

では、失敗しないためのポイントは何かありますか?

リーダーである以上、失敗に対する危機感は常に持っておく必要がありますが、失敗を恐れすぎるのも考えものです。上記に示したどのポイントも全て、どの業界のどのような会社でも通じるような当たり前の事が基本となっています。この業界に限らずにどんな業界であっても同じような内容の事は伝えられています。リーダーになって失敗しない為には、こういった当たり前の事を一つ一つ確実にこなしていく事から始めましょう。そのことによってメンバーやクライアントからの信頼も得られるようになります。

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